はじめに・・・
ダウン症の子を持つ家の一例、としてお読み頂けると幸いです。
今でもいろいろ悩みはありますが、
1歳を過ぎた今では『ダウン症だから』で悩んではいません。
どうサポートしたら、本人が困らず生きて行けるかを考えています。
ダウン症のことで、同じように悩んでいる方がいたら、少しでもお役に立てればと思います。
今回は、ダウン症姫の為に搾乳をしていた頃のお話です。
乳を搾り、入院中の姫にお届け
姫が産まれてその日のうちに、乳から”初乳”という栄養満点の柔らかい塊が出ました。
看護師さんに
「これはとても栄養満点で、赤ちゃんにとってとても大事なもの」
と教えてもらいました。
産んだ途端に乳が出る、
人の体って面白いなあ〜と思いました。
が、段々乳が出るようになってくると、まあ〜痛い痛い。
3時間おきの乳搾りが、乳が張りすぎて3時間待てずに搾乳開始です。
とにかく痛いので、楽して乳が搾れるようにと思い、電動搾乳機を買いました。
が、これが私には合わず、使わなくなりました。
結局、手搾りが一番楽でした。
と言っても、腱鞘炎になったので楽とも言い切れないのですが。
助産師さんに乳を搾ってもらうと、力を入れずに出してもらえ、乳が柔らかくなります。
さすがプロですね!
自分でやると、気付くと力を入れすぎており、乳が硬いところも出来てしまいます。
乳腺炎にならないよう気を付けてね!!と退院時に看護師さんに言われましたが…
いったい何をどう気を付ければいいのか…。
すぐに友達を頼りました。
腕のいい助産師さんを教えてもらい、通いました。
乳の痛みが軽減するのは勿論、相談にも乗ってくれ、
雑談もして気持ちがだいぶ楽になりました。
腕だけでなく、人をほっとさせる人柄もあるのだと思います。
帰る時は、いつも心が晴れ晴れしていました。
姫は産まれて4ヶ月入院していた為、家で3時間おきに乳を搾り、冷凍させ、
病院に持っていきました。
その時は2日に1回しか体力的に病院に行けなかったので、
冷凍庫の引き出し一段は乳でいっぱいになっていました。
夜中に起きて乳を搾っていると、
虚しい気分に襲われる時もありました。
考え事をすると意味もなく悲しくなっていたので、基本的に『無』で搾っていました。
搾乳機の準備・片付けの時間と手搾りの時間、
大して変わらないことに気付きました。
更には搾乳機で搾ると乳首が痛くてたまらなくなっていき…
最終的に手搾りになりました。
購入時は、搾乳機は使わなくなったらリサイクルショップに売りに行こう!
と軽い気持ちで買っていましたが、
「新品でないと引き取れません」と言われました。
『え⁉嘘でしょ⁉』と心で思い、固まりました。
残念な高い無駄遣いでした(泣)
著作者:<a href=”https://jp.freepik.com/free-vector/hand-drawn-breastmilk-illustration_21077163.htm#query=pump%20breastmilking&position=0&from_view=search&track=ais”>Freepik</a>